第18回 能代宇宙イベントAutodesk 賞 受賞発表

Fusion 360 の技術向上と各校の製作技術向上を目指す一環として、第 18 回能代宇宙イベントにて、本年度で3度目となる Autodesk 賞を授与しました。
Fusion 360 は 1 つのプラットフォーム(ソフトウェア)で 3D CAD / CAM / CAE / PCB 設計 ができる一体型クラウドベース 3D ソフトウェアです。受賞プロジェクト団体はデザイン/設計から解析、加工、データ共有など幅広い分野で 3D データを活用し新たなモノづくりを体現されていました。本年もクラウドを活用した新たなチャレンジで切磋琢磨されている姿勢が伝わりとても感動しました。
改めて受賞チームの皆様、おめでとうございます。またオートデスク賞への多数のご応募をいただきましてありがとうございました。
下記に受賞作品と審査員からのコメントをご覧ください。

最優秀賞(ロケット部門)

東北大学|FROM THE EARTH

Fusion 360 を使用し全体の完成度が高くランチャー設置まで検討されている点が素晴らしかったです。併せて発表資料もしっかりとまとめられており、Fusion 360 のどの機能をどのように使用したか明確に記載されている点を総合的に評価いたしました。
製作に応じて、シェーディング、断面、ワイヤーフレーム、稼働パーツを開いた状態のイメージなどの表示を使い分けており、Fusion 360 データからのCFD 解析時に他のソフトと連携させて上手に必要な情報を得ており、プロフェッショナルなと同等な高度な運用を行っていたことも評価に値します。
また、クラウド保存した過去のデータからの技術継承やさらに別チームとのクラウドによる連携等、Fusion 360 のクラウドベースの機能を存分に活用し先進的なモノづくりを体現していました。
最優秀賞(ロケット部門)の受賞おめでとうございます。

最優秀賞(缶サット部門)

中央大学|精密機械工学研究部

設計開発プロセスで、効率的に Fusion 360の機能 を活用していました。特にElectronics CAD を活用したり、 制作にCAM 機能も使用したほか、タイヤホイールのパターンを複数パターンで検討し、新たなチャレンジとしてジェネレーティブデザインの機能も使用し開発していることが伝わってきました。さらに解析機能を使用することで、ジェネレーティブデザインや設計からの一連の改善点がわかりやすくなります。さらなる今後のご活躍に期待します。
最優秀賞(缶サット部門)の受賞おめでとうございます。

優秀賞

九州大学|PLANET-Q

Fusion 360 のモデル利用、Fusion 360 のモデリング機能、電子基板の機能、解析機能などFusion 360 で利用できる機能を多く使って設計を進めており、ロケット設計の可能性をFusion 360を活用して体現していました。
構造や機構についても細かい部分まで検討され、Fusion 360 で作り込まれていることが提出されたデータから伝わりました。文章等で説明資料にも記載されていれば、更なるアピールにつながると感じます。今後の展開に期待しています。
優秀賞の受賞おめでとうございます。

過去の Autodesk 賞