リーグ戦 結果発表

Fusion 360 Virtual Academic Design League に参加しているチーム作品です!
どれも素晴らしい作品ですのでご覧下さい!

第 4 回:未来の都市 各チーム発表作品

Individual Team C

⽔上都市ピクシス

今回の舞台は宇宙⼤戦からずっとずっと後・・・⼈類が再び繁栄を取り戻した平和な世界のお話です。そんな地球ですが、ひとつ⼤きな問題を抱えていました。それは⼈⼝が増えすぎたことによる居住スペースの不⾜。そこでVADL 社は地球の7 割を占めるのにも関わらず今まで⼈が住むことのできなかった海に注⽬し、後の宇宙進出の拠点ともなる⽔上都市を建設するのでした。

作品のタイトルでもあるピクシスは、らしんばん座を意味するラテン語の「Pyxis」に由来しています。⽔上都市を真上から⾒た姿が羅針盤のように⾒えるほか、⼈類が居住域を海、さらには空へと広げていく上で、進むべき⽅向を⽰す羅針盤になってほしいという願いが込められています。

⽔上都市を設計するにあたっては、3つの条件を設定しました。1つ⽬は電⼒を⽔上都市の外部に頼らずに⾃給⾃⾜できること、2つ⽬は海上で同じ場所にとどまれること、3つ⽬は地球と宇宙の架け橋になることです。
電⼒供給に関しては海上にあるという特徴を最⼤に活かすことのできる潮流発電を採⽤することにしました。その結果⾃然と円盤状の羅針盤のような外⾒が⽣まれました。さらに⽔上都市を海底に固定するため、外縁部に7本の巨⼤な柱が設けられました。
宇宙との架け橋には軌道エレベーターを採⽤し、宇宙ステーションに接続しました。これにより⽔上都市の中央にインパクトが⽣まれました。
こうしてできた⽔上都市のデザインに未来的な要素や都市としての機能性を追加していくことで、⽔上都市ピクシスが完成しました。
こだわりはレンダリングにも詰まっています。宇宙ステーションのレンダリングでは光る素材でできた球を矩形状パターンで無数に増やすことで星の瞬く宇宙を表現しました。海中の表現には特にこだわっており、試⾏錯誤の末、対象物を海⾯のマテリアルで覆った後、それをさらにLEDのマテリアルで覆うという⽅法に辿り着きました。

今回も1 番のみどころは都市のPV ⾵に作ったプレゼンテーション動画です。建築ビジュアライゼーションソフトのTwinmotionを使⽤した美しい環境表現と、Fusion360のアニメーション機能による構造の説明を組み合わせ、それぞれのソフトの強みを活かした構成に仕上がっていると思います。是⾮お楽しみください!

審査員からのコメント

海に浮かぶ羅針盤上のカッコいい未来都市。建物の外装だけではなく内装も作り込まれているなど、細部までこだわりが見られる作品でした。Fusion360のアニメーションや他ツールも組み合わせて作られている素晴らしい作品と動画でした。

どんぐり

新人類保管計画

少し遠い未来、人類の宇宙開発は急激に発達し、月面での居住を可能とした。しかし、まだ普及するには至らずそれはまだ富裕層など一部の限られた人の話である。そして月面では地球と違い重力が少ないため地球上とは少し変わった生活が行われている。

審査員からのコメント

月面での生活という重力が少ない地球上とは少し違った生活が描かれた未来都市に、1つ1つの建造物にデザインもコンセプトもこだわりが見られて良かったです。お金を貯めて将来、実際にこんな素敵な月面に住んでみたいです。

distance

大空をゆく ~Distance City~

未来では都市ごと空を飛べるようになると考え、ドローン型の土台に近未来をイメージした都市をモデリングしました。

審査員からのコメント

都市ごと空を飛ぶというビックリな発想にドローン型の土台に魅力ある建物や乗り物、アミューズメントがあり、渋谷を今の形を残しながら未来感あるようにリメイクされていて、若い人をはじめ、多くの人が集まりそうな素敵な未来都市でした。

ポリゴンF

Polygon Resort Island!

作品名は『Polygon Resort Island!』です.未来のリゾート都市であり,島全体で都市が形成されている人工島といった設定になっています.

未来の都市として取り組むに当たり,やはりどうすれば『都市』として認識できるのかどうか,といった点が大事になってくると思いました.都市として認識できるには,たくさんの建物や人が存在していることが大切だと思います.これはモデリングしてアイデアを盛り込むに当たりとても大変で実現が難しいものだと考えました.また,未来的な建物が一つあるだけでは都市というより,建物がある,という事実のみとなってしまうことが懸念されます.そこで例として思いついたのがゲームで出てくるような都市の姿です.ゲームでは都市の大きさや距離感がデフォルメされており,全体の構成としてみれば十分に都市として認識することができます.そこで,今回はリアルよりのモデリングというよりデフォルメされた,アニメーションのようなものを目指すことにしました.

また,それにあたってこだわったのがレンダリングの質感です.これまではあまりレンダリングに割く時間がなく,さらに各自ごとに作ったモデルに適当な外観設定を当てていました.そこで今回は外観がクレイアニメーション風に見えるような外観設定をチームで共有し,それをほぼすべてのモデルに対して適用することにしました.また,光の当て方,表現の仕方などもチームで知見を共有し,質とレンダリング技術の向上を目指しました.結果として,メンバー全員が新しい知見を得ることができたと思います.

作品コンセプトに話を戻し,次は未来の要素について解説します.冒頭でのべたようにリゾート都市をアイデアとして掲げ,各自が将来過ごしたいようなバカンスの方法を考えました.ドローン技術といったリアリティのあるものから,いつか夢見たファンシーなアイデアまで,これまでの私たちらしいアイデアが集まり,魅力的な作品に仕上がったと思います.

最後に,チームでVADLに参加するに当たり,重要視していたことが『みんながモデリング,Fusion360の知識を習得できること』です.チームで作品を作るに当たり,ある人はモデリング係,ある人はレンダリング係,ある人は…という風にそれぞれの役割を割り当てて運営していくことも可能だと思います.しかし,述べた様にみんなが知識を習得できることを目指してこれまでやってきました.今回はその重要視していたことを大きく生かすことができたと思っています.レンダリング技術に始まり,アニメーションやジョイント設定からのモーションスタディのレンダリングなど,各自がこれまで学んできたことを最大限生かすことができました.

その他にも,作品ではこれまでの一年間で生まれたキャラクターもたくさん出演してくれています.プロモーションビデオも含めて集大成としてお楽しみいただければ幸いです.

『こんな素敵な島でバカンスを過ごしてみたい!』

審査員からのコメント

作品全体が上手くデフォルメされていて、とても賑やかで楽しい未来を感じさせてくれる島であり、都市でした。細かいところにもこだわりが見られて形状だけでなくFusion 360のアニメーションも上手く使用されているところが良かったです。

DS

日本美×ジェネレーティブデザイン

作品のタイトルにもあるように、私たちは日本美とジェネレーティブデザイン の融合した未来の都市をデザインしました。
実際にある街をモデルに、ビルやステーションなどをジェネレーティブデザインを用いて新たなデザインとし、前回未来の車の際にデザインしたfallaという車と一緒に生活する未来を描いています。

建物の外観には、日本美の代表として和柄である「三崩し」「青海波」を使っています。これらの柄にジェネレーティブデザインを適用し、パターン化をして外観に用いました。

ステーションは、fallaを収容する施設としています。伝統的な日本らしい1面とジェネレーティブデザインにより未来的な1面を持ったデザインにしました。

道路は、fallaによる完全自動運転のため、信号がありません。横断可能な際に足元が光る仕様になっています。

審査員からのコメント

日本美とジェネレーティブデザインが融合した未来都市。実現したら海外からも注目されそうですね。前回のコンテストの未来の車「falla」も上手く融合されていて日本の伝統を残しつつ未来感が溢れる都市に仕上がっているところに魅力を感じました。

ポアロ

ものの移動が加速する

今回の我々の製作コンセプトは、「ものの移動が加速する」です。今日でも物流をはじめ車移動や公共交通機関など様々な移動・輸送手段があります。動画で紹介するのは、我々が想像した未来都市の一部を切り取ったものです。未来にはこんな建築、町並みがあるんだと感じていただけたら幸いです。

審査員からのコメント

ものの移動を加速することにこだわったアイディアが詰まった道路や建物に魅力を感じた未来都市でした。町並みの風景もシンプルにまとめれている中にジェネレーティブデザインも使用されていて未来を感じることができる良い作品でした。

ライフデザイン

MARS CITY

地球の人口が増えすぎて宇宙に人が住むようになった世界の都市を考えてみました。

地球から近い惑星と宇宙コロニーに人類は住んでいますが、宇宙の首都は火星にある都市になっています。新たに開拓した街なので、計画的に開発されたグリッド状の都市になっています。基本的には都市中心部に住むための機能が集中していますが、郊外にも住宅や研究施設などが点在しています。

審査員からのコメント

場所が宇宙(火星)というコンセプトの未来都市に未来感ある建物から伝統を感じるような建物も融合されていて宇宙ではありつつも日本の趣きを感じながら住めそうな都市に感じました。人が住んで楽しんでいる雰囲気も動画で伝わり良かったです。

お姉さんチーム

地球侵略の瞬間

コンセプトは、未来に宇宙人が地球に侵略してきた!!!その時の街は!?です。

私達の考えた未来の都市は、生活が合理化され、物理的な刺激のないバーチャルな生活をしています。そこに突如地球外からリアルな衝撃を受け、地球を越えた関わりが生まれた瞬間を表現しました。

ポイントは、宇宙から来た訪問者の圧倒的存在感、そして対照的に静まり返る人間界を表現したところです。

考えた未来の特徴としては、

  • 地上に建てられる構造物はシンプルで単純に強度のある建物が多く並ぶ
  • 地上の環境はどんどん悪化したため、植物や生物はいない
  • 宇宙人は猫の進化系(人間が実験のために猫をある惑星に放ったところ、猫は高い知能を持ち独自の進化を遂げた)

という3点が挙げられます。

また、進撃する宇宙人は、身体が固く、分裂を繰り返すという特徴を持っています。

審査員からのコメント

最後まで尖ったコンセプトを通してくれました。
宇宙人の侵略に対してクリスタルペットが対抗して、地球を守ってくれても面白かったと思います。
あきらめずに作品を提出してくれてありがとうございます。

expand_less