リーグ戦 結果発表

Fusion 360 Virtual Academic Design League に参加しているチーム作品です!
どれも素晴らしい作品ですのでご覧下さい!

第 3 回:未来の車 各チーム発表作品

Individual Team C

Facion

今回の舞台は異星⼈の地球侵略によって引き起こされた宇宙⼤戦の終結から5年後・・・主要な都市は元の姿を取り戻し、VADL社は⾃動⾞分野に参⼊した・・・そんな世界のお話です。

作品のタイトルであり、制作した⾞の名前でもある「Facion(ファシオン)」は作ることを意味するラテン語の「facio(ファキオ)」と融合を意味する英語の「fusion」を掛け合わせた⾔葉で、過去のデザインと未来の技術を融合して新しい時代を作るという想いが込められています。

Facion のデザインは現在の⾞(未来の世界ではクラシックカー)をベースにしつつ、内部投影ディスプレイ、球状タイヤなどの最新技術を随所に散りばめてクラシカルとモダンの調和が取れるように⼯夫しました。内装や今回新たに制作したVADL 社のロゴプレートなど、細部にもこだわりが詰まっています。また、ガレージや⾼速道路などの背景となる⼈⼯物をモデリングすることで世界観を演出するとともに、レンダリングの⾒栄えも向上させました。

そして何よりも、今回1 番のみどころは⾞のPV を模して作ったプレゼンテーション動画です。Fusion 360 のレンダリング機能やアニメーション機能を徹底的に研究し、実在するPVに近い仕上がりを⽬指しました。また、⾞内から夜空を⾒上げるシーンと⾬の⾼速道路を⾛るシーンには建築ビジュアライゼーションソフトのTwinmotionを使⽤し、Fusion 360だけでは難しい⾃然環境の表現を実現しました。かなり⾼いクオリティーの動画に仕上がっていると思いますので3Dモデルとあわせて是⾮お楽しみください!

審査員からのコメント

実際に車が走っているリアル感を感じさせてくれる本物の車のPVかと思うほどのクオリティで驚きでした。作品のタイトルやコンセプトにも拘りが見られ、レンダリングもキレイにできていて細部にも拘りがみられる作品でした。

DS

falla

私たちは2050年という未来がどのような社会になっているのか想像し、その中でどのような車が存在するのかを考えました。そこで私たちがデザインしたのは「falla」という未来の車です。fallaはイタリア語で蝶の意味があるfalfallaから名前をつけました。

このfallaには3つの特徴があります。
まず1つ目は、超小型化した一人乗りの一輪自動車であることです。私たちの想像する2050年の日本では、多様化した個人の生き方に合わせて超小型化すると考えました。
次に2つ目は、完全自動運転で、ハンドルやアクセルがないことです。2050年までには、自動運転のレベル5「完全自走運転」が実現されていると考えました。
最後に3つ目は、電気自動車で、モーターで動くということです。未来は今よりもさらに環境に配慮する必要があると考えました。

このfallaを製作するのにあたり、パーツごとの工夫した点などを紹介します。
まずは、ジェネレーティブデザインで作った車体フレームです。強度を保ちつつ、材料を最小限にして軽量化するためにジェネレーティブデザインを用いました。ジェネレーティブデザインの計算をするときには、作りたい形を分解して考え、細いフレームを保持ジオメトリとして設定しました。
そして、タイヤは回転と円形上パターンを使い、溝やホイールの形にこだわり、リアルさを追究しました。
次に、ライトです。未来的な光を演出するため、ライトは2層構造になっています。
薄いライトのオブジェクトを周りを囲むように、透明な青のオブジェクトをかぶせ、光りかたを細く調整しました。
ドアについては、開閉でも場所を取らないコンパクトさを追求し、薄い膜で構成されたドアを考えました。パッチを使用し、未来館のあるドアを工夫して作成しました。

続いて、車内パーツごとの紹介をします。
まずは、モニターです。周囲の状況を把握することができる空中モニターを採用しました、
情報提示や他の車との連携が可能となるようなイメージでインタフェースを作成しました。
これを使えば、他のfalla に乗っている人と一緒に会話を楽しみながら移動することができます。
そして、シートについてです。長時間座っていても座り心地が良いように、前や横に滑らない包み込むような形状で体への負担を軽減した設計をしました。また、本体の幅が背中側につれて広くした、肩周りに余裕がある設計をしているので、コンパクトでありながら広く感じられる空間を実現しています。

審査員からのコメント

ハンドルとアクセルがない自動運転を仕様とし、最新の技術であるジェネレーティブデザインを使用した未来を感じさせるデザインの車でしたね。動画もカッコよくライトの光など細かいところにも拘りが感じられる作品でした。

ポリゴンF

Designer’s Automobile - Ride your design.

作品名は『Designer’s Automobile - Ride your design. -』です.デザイナーズマンションのような語呂から,未来はみんなが自分の好きなデザインの車を設計したり乗ったりできる,そんな未来を描いています.

未来の車,と問われると空を飛んだり,海の中をもぐったり,果ては宇宙に飛んでいけたり…そんな発想だったり,自動で好きなところに移動できたり,エネルギー問題を解決できるような仕組みだったり…方向性によっていろいろなアイデアがあると思います.そこで,私たちが感じたことが,『モデリングだけで終わるのはもったいないのでは?』ということです.いろいろモデリングしてきたり,考えるだけではもったいない,実際に実物にしてなんぼではないか!?という発想が浮かびました.そして,ここから今回の作品テーマ『自分たちが好きなデザインの車に乗ることができるミライ』を提案することになりました.

そして,これは突拍子もないものではなく,PC,3Dモデリングソフトの普及,3Dプリンティング技術の発展により充分可能なものであると思います.事実,ほんの10年前までは家でCADを触ることなんて夢のまた夢であったし,そのようなソフトが動くPCも手が出せないような高価なモノでした.しかし現代では高機能なPCを使うことができているし,なによりFusion360のような無料で使える高機能なものが提供されています.このような動きはこれからも加速していくのではないでしょうか.そして3Dプリンティング技術ですが,こちらも現在進行形で発展している分野です.廃棄されたプラスチックからも巨大な造形物を作ったり,金属製の剛性があるものだって,柔らかい椅子のようなものさえ作ることができるようになってきています.ものづくりを楽しみながら,エコに貢献する,そんな時代もくるんじゃないでしょうか.以上に述べたような考えを元に,作品のテーマを設定し,作成に取り掛かりました.

作品を作成する上では,今回は1人1台の車を作成することにしました.将来は自分の好きな車に乗れる,ということで色々なものが作れたらベストであると思い,このようにしています.それぞれで考えた背景なども含め,モデルに注目してもらえたら幸いです.また,他にも工夫した点として,ディーラー,ショールームが将来はどのように展開されるか?ということも考えました.3Dプリントが実際に行われていたり,ソフトを学ぶことができる教室が運営されていたり,多くの人がモデリングに触れることができるためにはこのような仕組みが必要であると考え,モデリング,提案を行っています.車だけではなく,こちらにも注目してみてください.

審査員からのコメント

自分の好きなデザインの車がつくれる!乗れる!本当にそんな未来がくるかもしれないと思わせてくれる楽しい動画でした。モデリング機能だけではなく、3Dプリントの機能を使ったりなどの工夫も見られてチャレンジ精神が感じられる作品でした。

ポアロ

個性をさらけ出す!

TEAM ポアロです。今回のテーマは自動運転と多様性です。未来ではより自動運転が発達し、多様性がより認められる世界があったとき、未来の車たちもこれらに影響をとても受けているのではないかと考えました。作品では、街の一部切り取って、未来の車たちがどんな姿をしているのか見ていただきたいと思います!

審査員からのコメント

「個性をさらけ出す!」のコンセプト通り、それぞれの車の色やデザイン、使用用途に個性が感じられましたね。ジェネレーティブデザイン技術を活用した作品があったり、未来の車だけではなく、未来の都市や暮らしも感じることができる作品でした。

どんぐり

ミライの車

今回、私たちは「ミライの車」のひとつのカタチとして、「月面上で生活する人たちの車」をテーマに制作を行いました。一番のこだわりは一人乗り用にしたことです。なぜなら自動運転技術により誰でも乗れるようになることで車が一家に一台ではなく一人に一台の時代が来ることが考えられたからです。デザインは全体的に近未来を意識してモデリングしました。車のモデリングでフォームをあれこれいじってみて何とか形にできました。今回の課題でフォームについて少しは使えるようになれたと思います。外観に力を入れて今とは一味違う世界観を作り出せたと思うので是非注目してみてください。

審査員からのコメント

フォームの機能を上手く使いこなしながら作成した流線型のデザインに拘りが感じられるカッコいい未来の車ですね。磁力で進むタイヤのない車!背景にも拘りが見られカッコいい未来を感じさせてくれる作品でした。

ライフデザイン

空への野望

  • 舗装路を走ることに最適化してきた車だが、空中を移動できるようになると車輪の転がり抵抗のために大地を痛める舗装路の必要性は減る。
  • 地上を走るための車輪であったものも、技術の発展で空を自由に飛べるようになると車輪でありながら居室のように別用途にも使えたり、車から車輪がなくなったりするのではないか。
  • 地球から離れて違う惑星に行くと、また違った最適化が必要となり、改めて現在とは違う移動手段が求められる。
  • 空を飛べるようになると改めて大地の営みやエネルギー効率の良さが見直されて、自然や地球環境、人間以外の動物や植物の価値が見直されることになる。

審査員からのコメント

たくさんの個性溢れる未来の車にワクワクさせられました。背景の画像や構図にも拘りが見られ、更に未来感が感じられる作品でした。それぞれの作品のタイトルにも個性があり楽しく動画を拝見させていただきました。

distance

海中をゆく ~Distance Car~

未来の車はもはや地上ではなく海の中も自由自在に走れるのでは?!というアイデアから、家のようにくつろぐことができる「旅する車」と海の中でもスピードを出せる「Water smart car」の2台を作りました。「旅する車」には海の中の生き物と話せるマイクや海の生き物モチーフの家具が設置されています。

「Water smart car」は流線型でスピードが出せるようになっていて、バリアによって水が入らないようになっています。

カメとふく:フォームモデリングでシンプルなかわいい生き物を作りました。
道路:パイプを使い躍動感のある道路ラインを作りました。高速側は光らせて、背景への反射による雰囲気作りも考慮しました。
車:今でも未来でもありそうな、広々とした車を作りました。
流線形の車:ザ・未来といった感じの車をモデリング。ロゴに工夫を持たせました。
流線形の車:(追加)プロペラを付けて、速く走れるように
マイク:海の動物と話せる有名なあのマイクをイメージしながら作りました

審査員からのコメント

車の外観だけではなく、車の中の生活にも拘りがあり、ワインセラーやカッコいいテーブルにソファ、そして、カメやフグがいるなど、車以外にも見るポイントが多い世界観が楽しめる作品でした。マイクで生き物と会話してみたいですね。

WATCH THIS!!!

K.N.B-8

陸・海・空のすべてに対応した未来の車。搭載されているのは強化ガラス、後部に格納されている2つのフィン兼プロペラ、そしてコンパクトに収納された2重プロペラです。素材の大半が軽量化のためカーボンファイバーを使用しています。

機能について:
まず、陸ではプロペラと尾翼が収納され現代の車のように走行します。もちろん自動運転なのでハンドルはなく代わりに非常時に触れるパネルが設置されています。
空では大胆にプロペラと尾翼を展開し飛びます。また、2重プロペラがお互いのトルクをかきけし、後ろのプロペラで方向を定めます。これらは普段の走行時には邪魔にならないようにコンパクトに収納されています。運転はこれもパネル操作ができます。
そして海。車体が丸いので水圧に耐えることができ、空で使うプロペラをフィンとして使います。海中を走行することもできますし、2重プロペラを回せば浮上しながら走行することもできます。

外装について:
使用素材はカーボンファイバー、鉄、アルミ、ガラスの近代的な設計。
丸みを帯びているのは水圧に耐えるのと空気抵抗を下げるため。
主要電源はプロペラについているソーラーパネルと原子力ユニット。

内装について:
強化ガラスをスクリーン代わりに内部に搭載されたプロジェクターで映画を見ることが可能。シンプルな構造で椅子はあるが、布団を持ち込んで寝ることも可能。だらだらしながら快適な走行ができます。

審査員からのコメント

陸、海、空の全てに対応した丸みのあるカワイイデザインの車をアニメーション機能を使った詳しい説明があり分かりやすかったです。使用素材や原動力などについても検討されていて収納できる機構もきちんとつくられている点が良かったですね。

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