リーグ戦 結果発表

Fusion 360 Virtual Academic Design League に参加しているチーム作品です!
どれも素晴らしい作品ですのでご覧下さい!

第 4 回:未来の都市 各チーム発表作品

Individual Team C

⽔上都市ピクシス

今回の舞台は宇宙⼤戦からずっとずっと後・・・⼈類が再び繁栄を取り戻した平和な世界のお話です。そんな地球ですが、ひとつ⼤きな問題を抱えていました。それは⼈⼝が増えすぎたことによる居住スペースの不⾜。そこでVADL 社は地球の7 割を占めるのにも関わらず今まで⼈が住むことのできなかった海に注⽬し、後の宇宙進出の拠点ともなる⽔上都市を建設するのでした。

作品のタイトルでもあるピクシスは、らしんばん座を意味するラテン語の「Pyxis」に由来しています。⽔上都市を真上から⾒た姿が羅針盤のように⾒えるほか、⼈類が居住域を海、さらには空へと広げていく上で、進むべき⽅向を⽰す羅針盤になってほしいという願いが込められています。

⽔上都市を設計するにあたっては、3つの条件を設定しました。1つ⽬は電⼒を⽔上都市の外部に頼らずに⾃給⾃⾜できること、2つ⽬は海上で同じ場所にとどまれること、3つ⽬は地球と宇宙の架け橋になることです。
電⼒供給に関しては海上にあるという特徴を最⼤に活かすことのできる潮流発電を採⽤することにしました。その結果⾃然と円盤状の羅針盤のような外⾒が⽣まれました。さらに⽔上都市を海底に固定するため、外縁部に7本の巨⼤な柱が設けられました。
宇宙との架け橋には軌道エレベーターを採⽤し、宇宙ステーションに接続しました。これにより⽔上都市の中央にインパクトが⽣まれました。
こうしてできた⽔上都市のデザインに未来的な要素や都市としての機能性を追加していくことで、⽔上都市ピクシスが完成しました。
こだわりはレンダリングにも詰まっています。宇宙ステーションのレンダリングでは光る素材でできた球を矩形状パターンで無数に増やすことで星の瞬く宇宙を表現しました。海中の表現には特にこだわっており、試⾏錯誤の末、対象物を海⾯のマテリアルで覆った後、それをさらにLEDのマテリアルで覆うという⽅法に辿り着きました。

今回も1 番のみどころは都市のPV ⾵に作ったプレゼンテーション動画です。建築ビジュアライゼーションソフトのTwinmotionを使⽤した美しい環境表現と、Fusion360のアニメーション機能による構造の説明を組み合わせ、それぞれのソフトの強みを活かした構成に仕上がっていると思います。是⾮お楽しみください!

審査員からのコメント

海に浮かぶ羅針盤上のカッコいい未来都市。建物の外装だけではなく内装も作り込まれているなど、細部までこだわりが見られる作品でした。Fusion360のアニメーションや他ツールも組み合わせて作られている素晴らしい作品と動画でした。

どんぐり

新人類保管計画

少し遠い未来、人類の宇宙開発は急激に発達し、月面での居住を可能とした。しかし、まだ普及するには至らずそれはまだ富裕層など一部の限られた人の話である。そして月面では地球と違い重力が少ないため地球上とは少し変わった生活が行われている。

審査員からのコメント

月面での生活という重力が少ない地球上とは少し違った生活が描かれた未来都市に、1つ1つの建造物にデザインもコンセプトもこだわりが見られて良かったです。お金を貯めて将来、実際にこんな素敵な月面に住んでみたいです。

distance

大空をゆく ~Distance City~

未来では都市ごと空を飛べるようになると考え、ドローン型の土台に近未来をイメージした都市をモデリングしました。

審査員からのコメント

都市ごと空を飛ぶというビックリな発想にドローン型の土台に魅力ある建物や乗り物、アミューズメントがあり、渋谷を今の形を残しながら未来感あるようにリメイクされていて、若い人をはじめ、多くの人が集まりそうな素敵な未来都市でした。

ポリゴンF

Polygon Resort Island!

作品名は『Polygon Resort Island!』です.未来のリゾート都市であり,島全体で都市が形成されている人工島といった設定になっています.

未来の都市として取り組むに当たり,やはりどうすれば『都市』として認識できるのかどうか,といった点が大事になってくると思いました.都市として認識できるには,たくさんの建物や人が存在していることが大切だと思います.これはモデリングしてアイデアを盛り込むに当たりとても大変で実現が難しいものだと考えました.また,未来的な建物が一つあるだけでは都市というより,建物がある,という事実のみとなってしまうことが懸念されます.そこで例として思いついたのがゲームで出てくるような都市の姿です.ゲームでは都市の大きさや距離感がデフォルメされており,全体の構成としてみれば十分に都市として認識することができます.そこで,今回はリアルよりのモデリングというよりデフォルメされた,アニメーションのようなものを目指すことにしました.

また,それにあたってこだわったのがレンダリングの質感です.これまではあまりレンダリングに割く時間がなく,さらに各自ごとに作ったモデルに適当な外観設定を当てていました.そこで今回は外観がクレイアニメーション風に見えるような外観設定をチームで共有し,それをほぼすべてのモデルに対して適用することにしました.また,光の当て方,表現の仕方などもチームで知見を共有し,質とレンダリング技術の向上を目指しました.結果として,メンバー全員が新しい知見を得ることができたと思います.

作品コンセプトに話を戻し,次は未来の要素について解説します.冒頭でのべたようにリゾート都市をアイデアとして掲げ,各自が将来過ごしたいようなバカンスの方法を考えました.ドローン技術といったリアリティのあるものから,いつか夢見たファンシーなアイデアまで,これまでの私たちらしいアイデアが集まり,魅力的な作品に仕上がったと思います.

最後に,チームでVADLに参加するに当たり,重要視していたことが『みんながモデリング,Fusion360の知識を習得できること』です.チームで作品を作るに当たり,ある人はモデリング係,ある人はレンダリング係,ある人は…という風にそれぞれの役割を割り当てて運営していくことも可能だと思います.しかし,述べた様にみんなが知識を習得できることを目指してこれまでやってきました.今回はその重要視していたことを大きく生かすことができたと思っています.レンダリング技術に始まり,アニメーションやジョイント設定からのモーションスタディのレンダリングなど,各自がこれまで学んできたことを最大限生かすことができました.

その他にも,作品ではこれまでの一年間で生まれたキャラクターもたくさん出演してくれています.プロモーションビデオも含めて集大成としてお楽しみいただければ幸いです.

『こんな素敵な島でバカンスを過ごしてみたい!』

審査員からのコメント

作品全体が上手くデフォルメされていて、とても賑やかで楽しい未来を感じさせてくれる島であり、都市でした。細かいところにもこだわりが見られて形状だけでなくFusion 360のアニメーションも上手く使用されているところが良かったです。

DS

日本美×ジェネレーティブデザイン

作品のタイトルにもあるように、私たちは日本美とジェネレーティブデザイン の融合した未来の都市をデザインしました。
実際にある街をモデルに、ビルやステーションなどをジェネレーティブデザインを用いて新たなデザインとし、前回未来の車の際にデザインしたfallaという車と一緒に生活する未来を描いています。

建物の外観には、日本美の代表として和柄である「三崩し」「青海波」を使っています。これらの柄にジェネレーティブデザインを適用し、パターン化をして外観に用いました。

ステーションは、fallaを収容する施設としています。伝統的な日本らしい1面とジェネレーティブデザインにより未来的な1面を持ったデザインにしました。

道路は、fallaによる完全自動運転のため、信号がありません。横断可能な際に足元が光る仕様になっています。

審査員からのコメント

日本美とジェネレーティブデザインが融合した未来都市。実現したら海外からも注目されそうですね。前回のコンテストの未来の車「falla」も上手く融合されていて日本の伝統を残しつつ未来感が溢れる都市に仕上がっているところに魅力を感じました。

ポアロ

ものの移動が加速する

今回の我々の製作コンセプトは、「ものの移動が加速する」です。今日でも物流をはじめ車移動や公共交通機関など様々な移動・輸送手段があります。動画で紹介するのは、我々が想像した未来都市の一部を切り取ったものです。未来にはこんな建築、町並みがあるんだと感じていただけたら幸いです。

審査員からのコメント

ものの移動を加速することにこだわったアイディアが詰まった道路や建物に魅力を感じた未来都市でした。町並みの風景もシンプルにまとめれている中にジェネレーティブデザインも使用されていて未来を感じることができる良い作品でした。

ライフデザイン

MARS CITY

地球の人口が増えすぎて宇宙に人が住むようになった世界の都市を考えてみました。

地球から近い惑星と宇宙コロニーに人類は住んでいますが、宇宙の首都は火星にある都市になっています。新たに開拓した街なので、計画的に開発されたグリッド状の都市になっています。基本的には都市中心部に住むための機能が集中していますが、郊外にも住宅や研究施設などが点在しています。

審査員からのコメント

場所が宇宙(火星)というコンセプトの未来都市に未来感ある建物から伝統を感じるような建物も融合されていて宇宙ではありつつも日本の趣きを感じながら住めそうな都市に感じました。人が住んで楽しんでいる雰囲気も動画で伝わり良かったです。

お姉さんチーム

地球侵略の瞬間

コンセプトは、未来に宇宙人が地球に侵略してきた!!!その時の街は!?です。

私達の考えた未来の都市は、生活が合理化され、物理的な刺激のないバーチャルな生活をしています。そこに突如地球外からリアルな衝撃を受け、地球を越えた関わりが生まれた瞬間を表現しました。

ポイントは、宇宙から来た訪問者の圧倒的存在感、そして対照的に静まり返る人間界を表現したところです。

考えた未来の特徴としては、

  • 地上に建てられる構造物はシンプルで単純に強度のある建物が多く並ぶ
  • 地上の環境はどんどん悪化したため、植物や生物はいない
  • 宇宙人は猫の進化系(人間が実験のために猫をある惑星に放ったところ、猫は高い知能を持ち独自の進化を遂げた)

という3点が挙げられます。

また、進撃する宇宙人は、身体が固く、分裂を繰り返すという特徴を持っています。

審査員からのコメント

最後まで尖ったコンセプトを通してくれました。
宇宙人の侵略に対してクリスタルペットが対抗して、地球を守ってくれても面白かったと思います。
あきらめずに作品を提出してくれてありがとうございます。

第 3 回:未来の車 各チーム発表作品

Individual Team C

Facion

今回の舞台は異星⼈の地球侵略によって引き起こされた宇宙⼤戦の終結から5年後・・・主要な都市は元の姿を取り戻し、VADL社は⾃動⾞分野に参⼊した・・・そんな世界のお話です。

作品のタイトルであり、制作した⾞の名前でもある「Facion(ファシオン)」は作ることを意味するラテン語の「facio(ファキオ)」と融合を意味する英語の「fusion」を掛け合わせた⾔葉で、過去のデザインと未来の技術を融合して新しい時代を作るという想いが込められています。

Facion のデザインは現在の⾞(未来の世界ではクラシックカー)をベースにしつつ、内部投影ディスプレイ、球状タイヤなどの最新技術を随所に散りばめてクラシカルとモダンの調和が取れるように⼯夫しました。内装や今回新たに制作したVADL 社のロゴプレートなど、細部にもこだわりが詰まっています。また、ガレージや⾼速道路などの背景となる⼈⼯物をモデリングすることで世界観を演出するとともに、レンダリングの⾒栄えも向上させました。

そして何よりも、今回1 番のみどころは⾞のPV を模して作ったプレゼンテーション動画です。Fusion 360 のレンダリング機能やアニメーション機能を徹底的に研究し、実在するPVに近い仕上がりを⽬指しました。また、⾞内から夜空を⾒上げるシーンと⾬の⾼速道路を⾛るシーンには建築ビジュアライゼーションソフトのTwinmotionを使⽤し、Fusion 360だけでは難しい⾃然環境の表現を実現しました。かなり⾼いクオリティーの動画に仕上がっていると思いますので3Dモデルとあわせて是⾮お楽しみください!

審査員からのコメント

実際に車が走っているリアル感を感じさせてくれる本物の車のPVかと思うほどのクオリティで驚きでした。作品のタイトルやコンセプトにも拘りが見られ、レンダリングもキレイにできていて細部にも拘りがみられる作品でした。

DS

falla

私たちは2050年という未来がどのような社会になっているのか想像し、その中でどのような車が存在するのかを考えました。そこで私たちがデザインしたのは「falla」という未来の車です。fallaはイタリア語で蝶の意味があるfalfallaから名前をつけました。

このfallaには3つの特徴があります。
まず1つ目は、超小型化した一人乗りの一輪自動車であることです。私たちの想像する2050年の日本では、多様化した個人の生き方に合わせて超小型化すると考えました。
次に2つ目は、完全自動運転で、ハンドルやアクセルがないことです。2050年までには、自動運転のレベル5「完全自走運転」が実現されていると考えました。
最後に3つ目は、電気自動車で、モーターで動くということです。未来は今よりもさらに環境に配慮する必要があると考えました。

このfallaを製作するのにあたり、パーツごとの工夫した点などを紹介します。
まずは、ジェネレーティブデザインで作った車体フレームです。強度を保ちつつ、材料を最小限にして軽量化するためにジェネレーティブデザインを用いました。ジェネレーティブデザインの計算をするときには、作りたい形を分解して考え、細いフレームを保持ジオメトリとして設定しました。
そして、タイヤは回転と円形上パターンを使い、溝やホイールの形にこだわり、リアルさを追究しました。
次に、ライトです。未来的な光を演出するため、ライトは2層構造になっています。
薄いライトのオブジェクトを周りを囲むように、透明な青のオブジェクトをかぶせ、光りかたを細く調整しました。
ドアについては、開閉でも場所を取らないコンパクトさを追求し、薄い膜で構成されたドアを考えました。パッチを使用し、未来館のあるドアを工夫して作成しました。

続いて、車内パーツごとの紹介をします。
まずは、モニターです。周囲の状況を把握することができる空中モニターを採用しました、
情報提示や他の車との連携が可能となるようなイメージでインタフェースを作成しました。
これを使えば、他のfalla に乗っている人と一緒に会話を楽しみながら移動することができます。
そして、シートについてです。長時間座っていても座り心地が良いように、前や横に滑らない包み込むような形状で体への負担を軽減した設計をしました。また、本体の幅が背中側につれて広くした、肩周りに余裕がある設計をしているので、コンパクトでありながら広く感じられる空間を実現しています。

審査員からのコメント

ハンドルとアクセルがない自動運転を仕様とし、最新の技術であるジェネレーティブデザインを使用した未来を感じさせるデザインの車でしたね。動画もカッコよくライトの光など細かいところにも拘りが感じられる作品でした。

ポリゴンF

Designer’s Automobile - Ride your design.

作品名は『Designer’s Automobile - Ride your design. -』です.デザイナーズマンションのような語呂から,未来はみんなが自分の好きなデザインの車を設計したり乗ったりできる,そんな未来を描いています.

未来の車,と問われると空を飛んだり,海の中をもぐったり,果ては宇宙に飛んでいけたり…そんな発想だったり,自動で好きなところに移動できたり,エネルギー問題を解決できるような仕組みだったり…方向性によっていろいろなアイデアがあると思います.そこで,私たちが感じたことが,『モデリングだけで終わるのはもったいないのでは?』ということです.いろいろモデリングしてきたり,考えるだけではもったいない,実際に実物にしてなんぼではないか!?という発想が浮かびました.そして,ここから今回の作品テーマ『自分たちが好きなデザインの車に乗ることができるミライ』を提案することになりました.

そして,これは突拍子もないものではなく,PC,3Dモデリングソフトの普及,3Dプリンティング技術の発展により充分可能なものであると思います.事実,ほんの10年前までは家でCADを触ることなんて夢のまた夢であったし,そのようなソフトが動くPCも手が出せないような高価なモノでした.しかし現代では高機能なPCを使うことができているし,なによりFusion360のような無料で使える高機能なものが提供されています.このような動きはこれからも加速していくのではないでしょうか.そして3Dプリンティング技術ですが,こちらも現在進行形で発展している分野です.廃棄されたプラスチックからも巨大な造形物を作ったり,金属製の剛性があるものだって,柔らかい椅子のようなものさえ作ることができるようになってきています.ものづくりを楽しみながら,エコに貢献する,そんな時代もくるんじゃないでしょうか.以上に述べたような考えを元に,作品のテーマを設定し,作成に取り掛かりました.

作品を作成する上では,今回は1人1台の車を作成することにしました.将来は自分の好きな車に乗れる,ということで色々なものが作れたらベストであると思い,このようにしています.それぞれで考えた背景なども含め,モデルに注目してもらえたら幸いです.また,他にも工夫した点として,ディーラー,ショールームが将来はどのように展開されるか?ということも考えました.3Dプリントが実際に行われていたり,ソフトを学ぶことができる教室が運営されていたり,多くの人がモデリングに触れることができるためにはこのような仕組みが必要であると考え,モデリング,提案を行っています.車だけではなく,こちらにも注目してみてください.

審査員からのコメント

自分の好きなデザインの車がつくれる!乗れる!本当にそんな未来がくるかもしれないと思わせてくれる楽しい動画でした。モデリング機能だけではなく、3Dプリントの機能を使ったりなどの工夫も見られてチャレンジ精神が感じられる作品でした。

ポアロ

個性をさらけ出す!

TEAM ポアロです。今回のテーマは自動運転と多様性です。未来ではより自動運転が発達し、多様性がより認められる世界があったとき、未来の車たちもこれらに影響をとても受けているのではないかと考えました。作品では、街の一部切り取って、未来の車たちがどんな姿をしているのか見ていただきたいと思います!

審査員からのコメント

「個性をさらけ出す!」のコンセプト通り、それぞれの車の色やデザイン、使用用途に個性が感じられましたね。ジェネレーティブデザイン技術を活用した作品があったり、未来の車だけではなく、未来の都市や暮らしも感じることができる作品でした。

どんぐり

ミライの車

今回、私たちは「ミライの車」のひとつのカタチとして、「月面上で生活する人たちの車」をテーマに制作を行いました。一番のこだわりは一人乗り用にしたことです。なぜなら自動運転技術により誰でも乗れるようになることで車が一家に一台ではなく一人に一台の時代が来ることが考えられたからです。デザインは全体的に近未来を意識してモデリングしました。車のモデリングでフォームをあれこれいじってみて何とか形にできました。今回の課題でフォームについて少しは使えるようになれたと思います。外観に力を入れて今とは一味違う世界観を作り出せたと思うので是非注目してみてください。

審査員からのコメント

フォームの機能を上手く使いこなしながら作成した流線型のデザインに拘りが感じられるカッコいい未来の車ですね。磁力で進むタイヤのない車!背景にも拘りが見られカッコいい未来を感じさせてくれる作品でした。

ライフデザイン

空への野望

  • 舗装路を走ることに最適化してきた車だが、空中を移動できるようになると車輪の転がり抵抗のために大地を痛める舗装路の必要性は減る。
  • 地上を走るための車輪であったものも、技術の発展で空を自由に飛べるようになると車輪でありながら居室のように別用途にも使えたり、車から車輪がなくなったりするのではないか。
  • 地球から離れて違う惑星に行くと、また違った最適化が必要となり、改めて現在とは違う移動手段が求められる。
  • 空を飛べるようになると改めて大地の営みやエネルギー効率の良さが見直されて、自然や地球環境、人間以外の動物や植物の価値が見直されることになる。

審査員からのコメント

たくさんの個性溢れる未来の車にワクワクさせられました。背景の画像や構図にも拘りが見られ、更に未来感が感じられる作品でした。それぞれの作品のタイトルにも個性があり楽しく動画を拝見させていただきました。

distance

海中をゆく ~Distance Car~

未来の車はもはや地上ではなく海の中も自由自在に走れるのでは?!というアイデアから、家のようにくつろぐことができる「旅する車」と海の中でもスピードを出せる「Water smart car」の2台を作りました。「旅する車」には海の中の生き物と話せるマイクや海の生き物モチーフの家具が設置されています。

「Water smart car」は流線型でスピードが出せるようになっていて、バリアによって水が入らないようになっています。

カメとふく:フォームモデリングでシンプルなかわいい生き物を作りました。
道路:パイプを使い躍動感のある道路ラインを作りました。高速側は光らせて、背景への反射による雰囲気作りも考慮しました。
車:今でも未来でもありそうな、広々とした車を作りました。
流線形の車:ザ・未来といった感じの車をモデリング。ロゴに工夫を持たせました。
流線形の車:(追加)プロペラを付けて、速く走れるように
マイク:海の動物と話せる有名なあのマイクをイメージしながら作りました

審査員からのコメント

車の外観だけではなく、車の中の生活にも拘りがあり、ワインセラーやカッコいいテーブルにソファ、そして、カメやフグがいるなど、車以外にも見るポイントが多い世界観が楽しめる作品でした。マイクで生き物と会話してみたいですね。

WATCH THIS!!!

K.N.B-8

陸・海・空のすべてに対応した未来の車。搭載されているのは強化ガラス、後部に格納されている2つのフィン兼プロペラ、そしてコンパクトに収納された2重プロペラです。素材の大半が軽量化のためカーボンファイバーを使用しています。

機能について:
まず、陸ではプロペラと尾翼が収納され現代の車のように走行します。もちろん自動運転なのでハンドルはなく代わりに非常時に触れるパネルが設置されています。
空では大胆にプロペラと尾翼を展開し飛びます。また、2重プロペラがお互いのトルクをかきけし、後ろのプロペラで方向を定めます。これらは普段の走行時には邪魔にならないようにコンパクトに収納されています。運転はこれもパネル操作ができます。
そして海。車体が丸いので水圧に耐えることができ、空で使うプロペラをフィンとして使います。海中を走行することもできますし、2重プロペラを回せば浮上しながら走行することもできます。

外装について:
使用素材はカーボンファイバー、鉄、アルミ、ガラスの近代的な設計。
丸みを帯びているのは水圧に耐えるのと空気抵抗を下げるため。
主要電源はプロペラについているソーラーパネルと原子力ユニット。

内装について:
強化ガラスをスクリーン代わりに内部に搭載されたプロジェクターで映画を見ることが可能。シンプルな構造で椅子はあるが、布団を持ち込んで寝ることも可能。だらだらしながら快適な走行ができます。

審査員からのコメント

陸、海、空の全てに対応した丸みのあるカワイイデザインの車をアニメーション機能を使った詳しい説明があり分かりやすかったです。使用素材や原動力などについても検討されていて収納できる機構もきちんとつくられている点が良かったですね。

第 2 回:遊園地 各チーム発表作品

ポリゴンF

Polygon Planet!

作品名は『Polygon Planet!』です.ポリゴンジャー + 宇宙に浮かぶ星が名前の由来です.今回の作品は,宇宙にある星の形をした遊園地で,ポリゴンジャー,コラボットがのテーマパークという設定になっています.
まず,“遊園地”というテーマで作品を作るに当たって考えたのが,球状のモデルにすればおもしろいのではないか,ということです.通常,遊園地を作ろうとすると,平面にモデルを並べていくと思います.一方,球状のモデルにすることで,立体的で迫力があり,新しく面白いものに仕上げることができるのではないかと考えました.また,せっかくなのでこのように挑戦的なアイデアに取り組んでみよう!と思いました.
さらに,それだけではなく,遊園地のテーマを設定しました.この作品でいえば,『ポリゴンジャー,コラボットが宇宙中で人気になり,火星や月,色々なお客さんに来てもらえる場所』という設定にしました.これにのっとり,アトラクションのデザインにはコラボットやそのモデルとなった要素を取り入れるようにしています.これにより,遊園地の形だけでなく,遊園地の雰囲気にも統一性,一体感を生むことができました.また,アトラクション以外にも,軽食屋さんやショップ,ホテルなど遊園地を盛り上げる要素まで盛り込んだのもこだわりの一つです.
また,モデリングの工夫として,一つは作成するアトラクションの大きさを事前に決めておく,ということがあります.これにより,メンバーで作ったもののサイズが合わなくなる,ということを防ぎました.そして,それに加えて大切なことが,人のサイズ感を統一しておく,という点があります.これが一致していないと,アトラクションごとに椅子や扉の大きさが変わってしまい,雰囲気の破綻に繋がってしまいます.そこで,基準の人形を作成し,それを各自で参照しながらモデリングを進めました.これにより,モデルにもお客さんを並べることができ,レンダリング画像も充実させることができました.

今回はメンバーでもジョイントに不慣れな方も多く,難しいところもありましたがお互いに教えあったりアドバイスも含めて作品を完成させることができました.また,作品の設定も含めて仕上げることで,それをビデオプレゼンテーションにも生かすことができ,前回以上のものを創り上げることができたと思います.

ファイルが重すぎるほどに細かい所までこだわった今回の作品,是非お楽しみ下さい!!

審査員からのコメント

前回の作品を生かした作りで見てる側の期待も高まり、その期待を裏切らない完成度でしたね。みなさんがモーションに初挑戦した感想も興味深かったです。YouTuber的な紹介と写真を撮影する想定がバーチャルだけどリアル感があって良かったです。

ポアロ

君が宇宙の代表だ!

TEAM ポアロです。我々のチームでは、太陽系の惑星をイメージしたSPACE PARKという遊園地を作成しました。大学でメンバー全員が宇宙に関連した製作に関わっており、宇宙の魅力をゲストに提供できたら良いなということで生まれた遊園地です。それぞれの惑星の環境や特徴を生かしたアトラクションとなっていますので、ぜひ御覧ください。

審査員からのコメント

圧倒的な作品数が見事です。とても4名で作ったとは思えません。どの作品もレンダリングに凝っていて、発光や反射によるワクワク感の演出が伝わってきます。太陽系の惑星をイメージしたアイディアとオリジナリティがとてもよかったです。

distance

DistanceLand~夏の遊園地~

チームdistanceのアイデアと技術を集約した夏の遊園地を作りました。ひまわり型の土台に様々なアトラクションをまとまり良く配置しています。アニメーションも作りこみ、ほとんどの機構が動くようになっているほか、前回も登場したロボットキャラクターを配置し、楽しんでいる様子まで演出しました。噴水や屋台など遊園地にありそうな、盛り上がりそうな要素も頑張って作りこんだので、ぜひ細部までご覧ください。

審査員からのコメント

キャラクターが遊園地を案内してくれる動画面白いですね。VR視点で見える遊園地の景色がリアルで素晴らしかったです。遊園地全体が楽しく見えるように、アトラクション以外にもチカラを入れデザインした成果だと思います。

Individual Team C

VADL エアランド

  • 3年間続いた異星人との戦い、宇宙大戦はVADL社の新型量産機の導入により人間側の勝利で終結した。
  • こうして地球に再び平和が訪れたが、長きにわたる非常事態を乗り越えた人々は新たな娯楽を欲していた!
  • そんな中VADL社は宇宙大戦で培った技術力で空飛ぶ遊園地を作り上げる。

審査員からのコメント

空飛ぶ遊園地のコンセプトが面白いですね。飛行するモノ+アトラクションの設定の統一感が出ています。UFO型の空中ブランコは気絶ものですね。入場料や難易度など細かい所まで設定されていてバーチャルだけどリアル感があってよかったです。

ライフデザイン

シンデレラの遊園地

  • シンデレラの物語を遊園地をモチーフにしながら、大きくみた時にはパズルとなるようにした。
  • お伽話の良い意味での曖昧さ、柔らかい雰囲気、高揚感を形にしている。
  • スケールはボードゲーム的な小さなピースを集めた卓上にも置けるようになっている。
  • 卓上型とはいえ、ディテールは作り込みながら、また漫画的な緩やかさを全体イメージとした。

審査員からのコメント

シンデレラをモチーフにして統一感のあるデザインで質感も伝わってくる素敵な作品です。カボチャの馬車は車輪の回転とツルの動きの連動が凝っていましたね。ボードゲーム的な卓上型で動くアイディアが素敵でした。

DS

sweet in a dream

この作品のコンセプトは「ゆめかわいい遊園地」です。ゆめかわいい世界を実現するために、アトラクションや道、人など全てお菓子で表現することを設定しました。内容としては、まずアトラクションはティースタンドのメリーゴーランド、パフェの回転ブランコ、ドーナツのウォーターライド、カップケーキの観覧車です。そしてケーキのお城、チョコレートの池、金平糖の道、マシュマロのゲート、ジンジャーマンクッキーのお客さんやキャストなどがあります。まず世界観が伝わるように、お菓子らしさとゆめかわいさに配慮した配色で統一しました。背景に関しても、パステルカラーのグラデーションで雰囲気を演出しています。カメラアングルにもこだわり作成しています。それぞれの要素について、細かな部分も話し合いながら作り上げたことで「あったらいいな」と夢見る世界を作ることができたと思います。

審査員からのコメント

お菓子の遊園地というオリジナルなコンセプトで夢のある楽しい遊園地ができましたね。観覧車のモーションはあえて部分的に見せることにより迫力がありました。金平糖の通路、キャンディーのオブジェも華やかさを出しています。

どんぐり

ゆめかわ観覧車

遊園地とは、男の子も女の子も、ちびっこからおとなまで、誰もがときめく夢の世界。そんな夢の世界の中でもひときわ大きな建物、それが観覧車です。
でも大きいだけではありません。遊園地を巡った1日の締め、カップルの告白の場など、遊園地の主役たる存在、それが観覧車なのです。今回私たちは、そんな観覧車に「ゆめかわ」を詰め込みカタチにしました。

「ゆめかわ」とは「ゆめみたいにかわいい」という言葉の略語で、「ゆめかわいい」とも言われ、女の子がイメージする甘く幻想的でいて夢のような世界観やスタイルのことを表します
今回、私たちは5人それぞれが各2個のゴンドラを担当し、それぞれに我々の感じたそんな「ゆめかわ」を、そして各々の個性と共に形にしました。
また、ゴンドラ以外の部分も各自分担して作り上げ、細かい部分まで気を付けたモデリングを行ったほか、モーションリンクを初めて取り入れるなど、このグループの過去最高の作品に仕上がったと一同自負しています。

審査員からのコメント

「ゆめかわ」コンセプトの個性的なゴンドラが集まった観覧車が楽しそうですね。小さい子はどのゴンドラに乗るか迷いそうです。ゴンドラの内部や夜のライトアップされたモデリングは素敵でした。乗車口から見る観覧車の動きはいいアイデアですね。

お姉さんチーム

クリスタルパーク

コンセプトは、恐怖と楽しさを融合したテーマパークです。
前回の作品で生まれた、クリスタルペットを活かして、プールとウォータースライダーも楽しめる、観覧車がメインのテーマパークを作りました。
製作のポイントの1つ目は、クリスタルペットの足の部分が観覧車になっているところです。クリスタルペットの足が、観覧車の骨組みに利用できそうだということから思いつきました。また、ゴンドラを檻のようなカタチにしたことで、あたかもクリスタルペットに捕らえられてしまったかのような恐怖を味わえるようにしました。
2つ目のポイントは、クリスタルペットの鼻が伸びることを活かして、ウォータースライダーにしたところです。クリスタルペットの鼻の部分を通れたら、怖いし楽しそうだということから思いつきました。また、このウォータースライダーを遊園地の敷地から飛び出るほどのスケールにすることと、スライダー部分をガラスで透明にし、外や下の景色をみえるようにすることで、さらに恐怖感を出しました。
このテーマパークを考えた背景としては、前回製作したクリスタルペットへの愛着がものすごく湧いたことが挙げられます。私たちに愛着を湧かせる大きな理由となっている、クリスタルペットの車輪型の足と、長く伸びる鼻という特徴をうまく活かせたと思います。
見てほしいところは、クリスタルペットでできた観覧車と、ウォータースライダーが遊園地のスケールを超えて大迫力なところ、そして遊園地内からあふれんばかりのクリスタルペットが園内をうろついているところです。

審査員からのコメント

お姉さんチーム今回も尖っていて素敵です。クリスタルペットの万能感がたまらないですね。前回の作品の愛着感があるからこそのアイディアで恐怖と楽しさのコンセプトが感じられるオリジナリティ溢れる作品で良かったです。

WATCH THIS!!!

The Park watch this

まずこの作品のコンセプトは、視覚的感動・美しさを念頭におきザハ・ハディドの様な建築物をモチーフとし近未来感や流線型のデザイン、イルミネーションを中心とした全く新しい遊園地(テーマパーク)を制作する事である。

また、近年のSNSの発達に伴ってinstagramやTikTokなどの媒体を通じて写真や映像によるインターネットでの拡散によってユーザ自らが広報をする事によってコスト削減につながると同時に口コミで人気を広げる事が経営戦略・この遊園地の強みの一つである。
この遊園地には4つのアトラクションとお土産ショップ、オブジェクトがあります。

1つ目は、POTATO14というアトラクション名のジェットコースターである。中里優斗が原案を担当し、山崎史依がFusion360での制作を担当した。このアトラクションは、近未来感を演出するため上海ディズニーランドにある様なバイク型のジェットコースターにし、バイク型のジェットコースターという点が独自性・希少性を生んでいる。また、車体の車輪と連結部を作り込んでいる。

2つ目は、STAR BUBBLEというアトラクション名の観覧車です。勝方正宗が原案を担当し、山崎史依がFusion360での制作を担当した。このアトラクションは、従来の簡素なデザインを一新し、奥行き・流線型を使った大胆なデザインを体現している。また、人が乗るカプセルには溝がついており、重力の力だけでカプセルが回転し、床の向きを水平に保っている。白と黒を基調に光の使い方にこだわり夜景でも美しさを感じる事ができる。

3つ目は、WARTER HIVEというアトラクション名の水中観覧車である。酒井遼が原案を担当し、山崎史依がFusion360での制作を担当した。このアトラクションは、これまでみたことも無い水中の観覧車を制作した。そして水中にある2つのタイヤが回転する事によって、アトラクション自体が回転する。ハニカム構造を使用し耐震性を担保しかつかわいくておしゃれな蜂の巣をつくる事ができた。

4つ目は、ZEROGRAVITYというアトラクション名のコーヒーカップである。山崎史依が原案、Fusion360での制作を担当した。このアトラクションは、カップを山荘に分ける事によって近未来感とスタイリッシュさを強調している。また、土台とカップ底面には電磁石が取り付けてあり、それにより浮遊して回転する。体が浮くスリルとSF感を存分に味合う事ができる。

5つ目は、というアトラクション名のメリーゴーランドである。酒井遼が原案を担当し、山崎史依がFusion360での制作を担当した。このアトラクションは、複雑な図形を組み合わせ、漏れ出る太陽光を活かした構造になっている。また曲線美だけではなく、あえてポリゴンにする事によって近未来感を演出している。

次に、お土産ショップとオブジェクトについて説明する。
卵の木という名前のお土産ショップは入り口のすぐ近くにあり、卵のような形で木材を使用した温かいデザインになっている。このお土産屋さんでは、WATER HIVEというアトラクションをモチーフにしたはちみつタルトを売っています。パッケージやラベルはまるで店頭に売っているかのよう!
オブジェクトは主に2種類あり、それぞれこのパークの良さを引き出させている。

1つ目は、LIGHT TREEという照明である。昼には現代的なオブジェクト、夜にはイルミネーションになる二重螺旋構造をもとにしている。昼には太陽光を吸収する事によって、電力を補っている。

2つ目は、T R E Eです。ただの3色の木ですが、これがあるだけで近未来感バチバチなアトラクションだらけのパークを和やかにし、調和をとっている。

審査員からのコメント

近未来感溢れていて、本当に将来こんな遊園地があったら大人も子どもも喜びますね。森林があるのが自然も感じることができて素敵でした。チームで案を出し合い、それをFusion 360で3Dの具現化がきちんとできていて素晴らしい作品でした。

Fusion 伊都チーム

Ito Coaster

広大すぎると言われている九州大学伊都キャンパスを舞台に、巨大ジェットコースターを作ってみました。そびえ立つビル群をスレスレに疾走していくスリル満載のアトラクションとなっています。また、コースターの車体はイノシシをイメージしてモデリングしてみました。由来は、伊都キャンパスは豊かな自然に囲まれており時たまイノシシが出るというエピソードから来ています(笑)。開放感と勇ましさを追求した設計となっており、見るだけでコースターのスリル感が想像できますし、乗ってみるとより一層の爽快感が得られるのではないでしょうか!

審査員からのコメント

ジェットコースターを学校に作ることによって、自分たちの学校紹介にもなっていて興味をそそるプレゼンテーションです。カラーは募集中とのことでしたがファイヤーパターンが似合いそうなモデリング もかっこよかったです。

第 1 回:ロボット 各チーム発表作品

ポリゴンF

コラボット

作品名(ロボット名)は『コラボット』です.全員で一つのロボットを作った事から,『コラボ』する『ロボット』で『コラボット』です.
この作品は,『みんなで一つのロボットを創り上げよう』というコンセプトの元に,それぞれの個性がぶつかり合ってできたものです.私たちの班は個人で応募してできたことから,それぞれのバックグラウンドが異なっています.理系大学の学生もいれば,美術を専門的に学んでいる学生だったり…住んでいる場所ももちろん違うなど多種多様です.これを活かすべく,『戦隊もの風のロボット』を目指してモデルを作成しました.戦隊シリーズに出てくるロボットはそれぞれの隊員が担当するロボットが合体することで一つのロボットになります.しかも,それぞれのロボットに個性があるにもかかわらず,合体後も高い完成度を維持しています.このように,自分たちもそれぞれの個性を集めることで私たちだけのロボットを作ることができるのではないか,と考えました.

全員で一つのロボットを作成する上で工夫した点が,『事前に基本的な構造を作成しておく』ということです.プラモデルのように元の骨格を作成し,各自でそのパーツに合ったモデルを作成します.そして,最終的にモデルをアセンブリすることでロボットを完成させました.この方法で行うことで,全員がモデル作成時に完成形の大まかな形を想像することができ,自分たちの作業に集中することが可能になりました.そして,どれかだけ目立って大きいといった破綻もなく作成を終えることができました.

さらに,モデルをアセンブリする際には関節をボールジョイントで作成しています.これにより,ロボットのポージングを自在に操ることができ,様々なシチュエーションでのレンダリングを行うことができました.
他にも,モデリング以外にもビデオやロボットの設定にもこだわっており,戦隊のロゴもメンバーが作成しています.これもモデルを作成する前に設定や背景をしっかり練ることができたことによる所だと考えています.ぜひそう言った部分にも注目してご覧いただければ幸いです.

審査員からのコメント

チームで1つのロボットをモデリングするとなると連携が難しいはずなのですが、そこの苦労が分からないくらい、スマートにきちんとジョイントを設定し動きまでを再現し、また各部位にコンセプトがあり、プレゼン動画も素晴らしく楽しく見させて頂きました。

Individual Team C

宇宙大戦

  • 西暦 21xx 年、人類はその活動領域をアステロイドベルトにまで伸ばし栄華を極めていた
  • 世界はセンチとキログラムで統一され、ポンドやヤード、インチは駆逐された
  • この時代においてありとあらゆるものは多国籍企業VADL社 とその関連企業が製造している
  • VADL 社が世の中を支配しており軍事と政治は VADL 社が独裁していた
  • 人類が木星への移住を開始しようとしたとき突如として謎の異星人が現れた、確かなことはその異星人は地球を遥かに凌駕する技術力であることだけだった…
  • 人類はその活動領域を地球圏にまで縮小することを余儀なくされた、異星人が使用する兵器は機動性、攻撃力、防御力において従来兵器を大きく上回っていた、人類の滅亡が目前にまで迫った時VADL社が開発した二足歩行兵器によって戦況は好転した…

審査員からのコメント

宇宙大戦という作品名に VADL 社という架空の設定による製品説明など非常に凝ったプレゼンで良かったです。プレゼンだけではなく制作したロボットも可愛い物からカッコいい物、緻密に作られている物など様々あり楽しく見させて頂きました。

DS

もしロボ SREIES

もし、AI 家電がロボットとして存在していたら…。
ロボットらしさを表現するために、現代でもロボットのアイコンとして認識されている、80 年代に流行したロボット玩具の特徴からリデザインしました。

審査員からのコメント

ロボットだけではなく、部屋もモデリングしていることで使用感や生活感が伝わり良かったと思います。面取りやフィレットを入れるなど細かい所まで作られているのに感心しました。コンセプトもしっかりしていて全体的なまとめ方も良かったと思います。

distance

生徒がロボット越しに授業を受ける未来の教室

ロボット越しに登校して学ぶ時代の歴史の授業。生徒は自信でモデリングしたアバターロボットに遠隔接続して参加したり、教師はドローンロボで飛び回りながら、ARを活かした教材を用いて授業したりしています。

審査員からのコメント

個性あるロボットがたくさんあって、未来の学校って、こんな感じになるのかなと思うようなプレゼン動画で楽しく視聴できました。歴史上のオブジェクトの登場も驚かされましたし、ドローンもあるなど、賑やかで楽しい学校というのが伝わってきました。

ポアロ

ダイナソファー

  • Why? なぜこれをつくったか?
    エンターテインメント×こども
  • How? どのようにこれをつくったか?
    フォーム、カラーとデザイン、触り心地
  • Features アピールポイント
    一緒にいられる、かわいらしさ、やわらかさ、だきつきたくなる、癒やし

審査員からのコメント

ぬいぐるみのように可愛いデザインにオプション品も考えられて作られている点が良かったです。形状だけではなく、外観設定やレンダリングを上手く使うことで、やわらかさが伝わり、コンセプトである癒しを見ているだけで感じることができました。

どんぐり

ACAL(アカル:Automatic Chase Acoustic Light)

今回は、自動で人を検知してスピーカーを向けてくれる照明ロボットを考えました。基本的な吊り下げ式照明の左右にスピーカーをとりつけ、根元に人感センサーがある機構です。仕組みとしてはセンサーで人を探し、柔軟に旋回する軸とスピーカー部によって人を追い、部屋中どこにいてもピンポイントで音を届けてくれます。作品の実用例を表現するためにロボット自体だけでなく環境も力を入れて制作しました。

審査員からのコメント

シンプルなデザインですが、部屋に人を実際に配置するなど環境をつくることで、高級感が感じられました。また機能としてのアイディアも良く、商品名も素敵でした。商品化したら欲しい人がいそうなくらい現実性があり良かったです。

Fusion 伊都チーム

わたぐもちゃん

わたぐもちゃんは,「人と共生するお掃除ロボット」をコンセプトとしています.従来のお掃除ロボットのように,人に使役される存在ではなく,人と共に活動し,人と共に休息するロボットです.このコンセプトは,太陽光を直接動きに変えるアクチュエータによって実現されています.また,クモ型の脚を採用したことで,段差に強い仕様となっており,掃除のために片づけを必要としないことから,より人の生活に溶け込みます.デザインはクモをベースとし,昆虫のような触角とクラゲのような透明感を出しました.最大の特徴である脚は,クモの脚の構造を参考にして設計しました.内部にはDNAをイメージした二重らせんのバネを備え,生き物に近いことを表現しています.ポップで親しみやすいデザインにしたことで,コロナ禍でのおうち時間も楽しく過ごせるように配慮しています.

審査員からのコメント

ロボットの脚の動きの構造をジョイント設定する等しっかりと作っていて、コンセプトや動きの説明も分かりやすくて良かったです。デザインが可愛く、ロボットだけではなく、周りの物もモデリングしていることで、こちらのイメージも膨らみました。

お姉さんチーム

クリスタルペット

コンセプトは近未来型小型ロボット戦車です。
戦車の要素である恐怖と操作性を実現するために、外観、動作、サイズ感の3つからアプローチしました。

ボディには有機的な曲線を用いて生き物らしさを出す一方、車輪では無機的なロボットらしさを出すことで生まれるアンバランスさ生み出すことと、ヒトの目線と合う高さにすることで怖さを追求しました。また、ボディの曲線美には、空気抵抗を減らす役割もあります。
制作のポイントの1つ目は、鼻を伸ばすことができるようにし、相手の目の前まで伸びて確実に標的を捕らえることができるようにしたところです。2つ目は有機的ななめらかな形で空気抵抗を減らしたボディです。また、透明にすることで背景を透かせ、周りと同化することができるというポイントもあります。次に3つ目は、超高速回転をし、素早い移動を可能にしている車輪です。また、星形の車輪にすることによって水陸両用にしたところもポイントです。

このロボットを考えた背景としては、ロボットをイメージしたときに、戦うというイメージがあり、強いロボットを作りたいと考えたことが挙げられます。
みてほしいところは、鼻のしなやかに鞭を打つイメージをカタチにしたところと、形の美しさ、実際にいたら怖いと思うような形をしているところです。

審査員からのコメント

CADでは制作が難しい有機的な曲面形状を上手く作っている点に感心しました。また、デザインした形には様々な意味がきちんと込められていることをプレゼン動画で知り驚き、鼻のしなやかな鞭を打つイメージの再現も良かったです。

teamハイテク

都市伝説 UFOキャッチャー

ロボットを回収して回るUFOキャッチャーの都市伝説を作品にしました。

審査員からのコメント

チームで色々なロボットを制作して、それを1つのエンタメとして上手くまとめられているところが良かったです。プレゼン動画のストーリー性も素晴らしくストーリーは切なかったですが、ワクワク楽しく見させて頂きました。

ライフデザイン

ロボットアーム

  • 授業の⼀環として取り組みました。
  • 授業の中でVADL参加者と参加しない⼈がいるため、個々の制作としました。
  • 総合的にまとめたものでは、制作した7点が中央に向かって配置され、その中央にあるものを皆で加⼯できるイメージとしました。
  • 個⼈で取り組むにはロボットとすると対象が⼤きくなりすぎると考えロボットのパーツの中でもアームに着⽬するようにしました。
  • 技術的なテーマはジョイントとモーションスタディの理解としています。

審査員からのコメント

Fusion 360のジョイント定義をきちんと行い動きの設定をしモーションスタディで動かしている点が素晴らしかったです。様々なロボットアームがあり、そのアイディアと役割に感心させられました。チーム名のとおり、まさしくライフデザインですね。

WATCH THIS!!!

オートキャプチャアームロボット

使用方法:ディスプレイ端末(スマートフォン・タブレット)を固定し、対象に合わせてキャプチャし画面を見せる。

制作目的:寝ながらスマートフォンをみるときにを顔に落とす事態の解決

  • 寝ている態勢のときにどの態勢でもスマフォが顔の前に行けるよう、アーム部分に応用を利かした事点
  • ベッドや机に取り付ける想定で作成した点。

審査員からのコメント

制作目的が大学生らしくて、なるほどと感心させられました。ロボットアームとレールの組み合わせをしっかりとされている点が良かったです。Fusion 360上でジョイントの設定をして動きまで再現していれば最高でしたね。

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