6月1日に東京で開催された「Autodesk Design Innovation Forum 2010」の冒頭、オートデスク代表取締役社長の鬼澤より、グローバリゼーション、ITと通信技術の融合、地球温暖化といった日本の産業界が抱える課題に対し、ユーザーが競争優位性を持てる製品やサービスの開発・提供を「ミッション・クリティカル」として取り組む同社の取り組みを語った。
オートデスク株式会社 代表取締役 兼
米国オートデスク本社 副社長
鬼澤 盛夫
ユーザーに競争優位性を提供するオートデスク
オートデスクでは常に社会的なトレンドに着目し、ユーザーが競争優位性を保っていけるように新製品や技術開発に投資している。今、日本の産業界は3つの大きな課題に直面していると言えるだろう。
一つ目は「グローバリゼーション。製品のプロダクトライフサイクルは短くなり、早いタイミングで製品をマーケットに投入しなければならない。しかも、コストダウンに対する要求は厳しく、多様なデザインニーズが生まれる。オートデスクではこうしたユーザーに対してツールやソリューション、サービスを提供している。
二つ目は「ITと通信技術の融合」。インターネットが高速化し、これまで考えられなかったような高機能端末やアプリケーションの登場は、デザインスタイルを革新的に変える可能性がある。オートデスクでは、最近発売されたiPadに対して「Autodesk SketchBook Pro for iPadというデザインソフトを提供しており、既に100万本以上のダウンロード実績がある。さらにクラウドコンピューティングに対する開発も行っている。
三つ目は「地球温暖化」。BRICSなどの新興国ではインフラ投資が急激に進み、地球温暖化防止の上で課題となっている。ユーザーが生産活動を通じて、いかに持続可能な環境を実現していくかは新しく、難しいチャレンジだ。オートデスクは、ユーザーがサステナブルなデザイン環境を構築するための製品を提供しているほか、いくつかの国々では「グリーンテック・プログラム」を支援している。
日本経済はリーマンショックの後、ギリシャの金融危機やアジア地域の不安定な情勢など、様々な不透明な情勢下にある。オートデスクでは、こうした厳しい状況にあるユーザーが課題を解決し、ビジネスチャンスを生かせる製品やサービスの提供を「ミッション・クリティカル」として認識している。ユーザーが競争優位性を保っていけるようにお手伝いしていきたいと考えている。
米国オートデスク本社 シニアバイスプレジデントのクリス・ブラッドショーが、「Better Design Creates Competitive Advantage というテーマで講演。オートデスクにおける様々な製品開発のほか、建物の設計、まちづくりにおけるコスト、工期、環境、革新性を改善していくための戦略を語った。映画「アバター」の制作から建築設計のBIM(ビルディング・インフォメーション・モデリング)、携帯端末の「iPad」の活用までの事例を通じて、オートデスク製品によるコラボレーションの可能性も展望した。
米国オートデスク本社
シニアバイスプレジデント 兼 CMO
クリス・ブラッドショー
デザインの力で実現するサステナブル社会
デザインの力で実現するサステナブル社会 オートデスクでは、よりよいデザインによってユーザーに競争優位をもたらすための製品開発に努めている。ユーザー企業が設計する様々な製品を価格、納期、環境性能、革新性の各面でより高められるように支援することが、我々のミッションだ。
その分野は建築・土木から製造、映画やゲームまで多岐にわたる。1000万人を超えるオートデスク製品のユーザーが当社のソフトをよりよいデザインと革新性あふれる製品開発のために活用している。そして各分野には1900社ものパートナー企業があり、幅広い業種に対応している。
オートデスクとAutoCADは25年以上前に作図の自動化により設計界を変革した。今、数多くの製品群と世界にまたがるビジネスネットワークにより、幅広い業種のオートデスクユーザーはすべての設計段階で競争優位を保つことができる。
オートデスクが目指しているのは、設計上の決断を簡単かつ情報共有できるようにしながら、既存の世界をサステナブルに変えることだ。ユーザーも日々高まる環境性能についての課題と挑戦に直面している。例えば高効率のビルや環境性能の高い都市開発、インテリジェントなインフラ施設から、グリーン製品やグリーンカー、サステナブルな設計の教育まで、様々だ。
建設業には、オートデスクでは既存の建物の現状を把握し、正確なデータを使い、エネルギー効率と設計をバランスさせるBIMのワークフローが使えるための一連の製品を用意している。 製造業には「デジタルプロトタイピング」を活用したワークフローによって、サステナブルな製品開発をサポートしている。設計期間の短縮や可視化、デジタルモデルのシミュレーションによって新しく、革新的にサステナブルデザインを追求できるのだ。
iPad、一般ユーザー向けデザインソフトも展開
最近はiPadやiPhoneなどの携帯端末が脚光を浴びている。オートデスクではこれらの端末活用にも力を入れている。その一例が「Autodesk SketchBook Pro for iPad」というソフトである。既に140万本がダウンロードされた。iPad版も4万7500本以上がダウンロードされ、iTunesストアのベスト30にランクインしている。ユーザーからも好意的な感想が寄せられている。
このほか、米国では、住宅の計画を2次元、3次元で簡単に行えるフリーソフト「Autodesk Homestyler」という製品も提供しており、100万人以上が使っている。また、本格的な図面を簡単にローコストで描くツールとして「AutoCAD Freestyle」も提供している。これらの製品は、住宅などの設計において、一般ユーザーとプロの設計者、技術者がコラボレーションすることを可能にするものだ。
「Better by Design」というコンセプトで、オートデスクはユーザーが競争優位に立てるように支援していく。
講演者の都合により、開催レポート、資料ダウンロード、動画配信などがない場合がございますので、予めご了承ください。








